潰瘍性大腸炎とは？症状・治療・生活のヒント

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜が炎症を起こす病気です。血便や腹痛が主なサインで、放置すると生活の質が下がります。まずは症状を正しく把握することが大切です。

よくある症状と見逃しやすいポイント

典型的には、血が混じった下痢、腹部の痙攣、体重減少があります。症状が軽いときは「ただのお腹の調子」と思いがちですが、頻度が増えているなら医師に相談しましょう。夜間に頻繁にトイレに行くようになったら、炎症が進んでいるサインです。

また、発熱や関節痛が合併することもあります。これらは腸外症状と呼ばれ、病気が全身に影響を及ぼしている証拠です。症状が多岐にわたるときは、血液検査や内視鏡で正確に診断します。

治療の選択肢と生活の工夫

治療は大きく分けて薬物療法と外科的治療があります。薬は炎症を抑える5-ASA製剤やステロイド、免疫抑制剤が中心です。最近は生物学的製剤も選択肢に加わり、重症例でもコントロールしやすくなっています。

薬だけでなく、食事も重要です。刺激物や高脂肪食は避け、低残渣食や繊維質を控えめにした食事が合います。水分はしっかり取って、脱水を防ぎましょう。

ストレスは症状を悪化させることが多いので、リラックスできる時間を持つのもポイントです。軽い散歩や深呼吸、好きな音楽を聴くなど、無理のない範囲で続けてみてください。

定期的なフォローアップは必須です。症状が安定していても、医師の指示で検査を受けることで再燃を防げます。自己判断で薬を止めるのは危険です。

もし手術が必要になった場合でも、術後の生活は変わりません。腸が一部残っていれば、通常の食事に戻すことが可能です。ただし、術後の回復期は栄養バランスに気を付け、医師と相談しながら徐々に食事を広げましょう。

最後に、同じ病気を持つ人と情報を共有するのもおすすめです。オンラインフォーラムや患者会で体験談を聞くと、治療のヒントや励ましを得られます。

潰瘍性大腸炎は生涯にわたる管理が必要ですが、正しい知識と適切な治療で健康な日常を送ることは十分可能です。疑問や不安があれば、遠慮せずに専門医に相談しましょう。